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トスナ暦52年、魔王軍幹部アスケ=ジ=ヒルと貴族パサーシアのもとに生まれる。当時は第一次人魔大戦の真っただ中で父が魔王軍幹部であるはるこんも幼い時より兵士になるための訓練をさせられるが、戦闘成績は芳しくなかった。しかし、トスナ暦64年に起きたある出来事がきっかけで自分には戦闘より節約の方が向いていると悟ったはるこんは節約の道を究めようと日々邁進する。のちの勇者たちにより押されかけていた魔王軍は物資も乏しくなってきており、その頃すでに最強の節約者となっていたはるこんは驚きの若さで魔王軍幹部の職に就く。兵站の能力には目を見張るものがあったはるこんだが、その中でも第八次人魔大戦のコレート超長期戦においての物資節約術は特に有名である。悪魔族や鬼人族ともつながりがあると言われたはるこんだが、父が権力争いによってあらぬ罪を着せられ処刑されたのを見て、父が殺されたことに対する墳怒の念と、今度は自分が殺されるかも知れないという恐怖に追われつつ復讐のため魔王軍をあとにし、一冒険者として魔王軍に牙をむこうとする。戦闘の才能がないはるこんに未来はあるのだろうか。また、父の復讐を遂げることはできるのだろうか。そんなことはだれにも分からなかった.......。