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没落貴族の家の三男。
金髪碧眼。意志の強そうな目。
傲岸不遜にも見える堂々とした振る舞いを心がけるが、端々に育ちの良さが窺える。
身体はそれなりに鍛えられているが、本業の冒険者と比べたらまだまだ。

アルノーは由緒正しい騎士の家系に生まれた。
祖先はその功績によって貴族となったが、数代前に没落した。
このまま零落れていくだけかと思いきや、アルノーの祖父が始めた事業が大当たり。
一気に成り上がり、寧ろ騎士をやっていた時代より金持ちになったと言う。

二人の兄たちは祖父や父の仕事の手伝いに励む一方で、幼い頃に曽祖父からよく聞かされた騎士の話をアルノーはずっと心に留めていた。
17歳。成人まで後1年。
魔王の進攻が進む中、「魔王を倒して武勲を立てる」と宣言して、アルノーは家を飛び出してきた。

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