ゴーゴーキシェタトル PT

メラノ＝ガスター「改めて、良い報せを一つ送るとするか。
御主の力添えも、実に役に立ったぞ。
彼の者の刃が、見事に魔の王をも打ち負かした。
……或いは先を進むには、彼の者もまた己の障壁になるやもしれぬな。
何にせよ、謝辞は述べねばなるまい。恩に着るぞ。」

アルノー「……東というのはどこから見て東なんだ？」

アルノー「……ガスターは、本当に『戦士』なんだな。僕には、その考え方はなかった。
僕が剣を取ったのは、戦うため、というか。そうだな。誰かを守ることや、助けることを目指していたから。」

アルノー「天寿、か。まだ若く見えるが、君たちの種族では普通のことなのか？
（と僅かに眉を下げたが、続いた言葉を聞いて、）
ああ、僕もそう思う。『闘い』なら、きっと君の得意分野だろう？」

アルノー「そうか、それならよかった。僕もディータには色々と世話になったから、元気そうなら何よりだよ。
楽器を武器に……というのも、なかなかいないだろうしな。直接殴ったり、魔力を籠めたりすると聞いたけれど。」

アルノー「ポストは浮いているよ、後ろからふわふわ浮かんでついてくるんだ。
……慣れ過ぎて疑問に思っていなかったが、あれは魔法の一種なんだろうかな……とりあえず、そんな感じだよ。」

アルノー「仕留めようとしないなら、今度紹介するよ。（と、肩を竦めた。）
まあ、君は誰彼構わず危害を加えるようなタイプにも見えないけれど。」

アルノー「……そんなことが。
（壮絶な話だった。彼が『最強』を目指す理由の一端が、分かったような気もした。文字通り、自分とは生きてきた世界が違う。大変だな、というのが正直な感想であったが、むしろこの言葉は彼や彼の生き方にとっては失礼にあたるのではないだろうか。言葉に迷う。）」

アルノー「……東というのはどこから見て東なんだ？」