鹿 PT

探索

依頼人のいるという場所に着いたが、誰も見当たらない。
だが、何者かがこちらをうかがっているようだ。
ゴールデン・ディアが振り向いたが、特に誰も見当たらない。
と、急に路地裏から何者かが駆け寄り、ゴールデン・ディアに抱きついてきた。
「あ、あの、突然すみませんっす！
　えっと、その、あの、えっと！」
とりあえず少し落ち着かせてから話す事にした。
相手は小柄な少年だった。
よく見ると、ローブや装飾が上質そうな気がする。
「あ、あの、オイラ、サイシスっつって、リスタルの術士なんっすけど…
　あ、ああ、リスタルっつーのはレクトフォジーの街なんっすけど…
　それで、研究のためにこの国の精霊を調べようとしたっすけど…
　この街の近くで盗賊に術印を奪われて…
　あ、術印ってのはオイラの術に必要な物で…
　それで、戦えないし、でも調査は研究のためにはやらなきゃいけなくて…

　…
　……
　…………
　あ、あの！
　オイラを連れていってほしいっす！
　それであの広告をだしたっす！
　後生っす、お願いっす！」
切羽詰まった様子で必死に訴えている。
PTは連れて行く事にした。
「ほ、ホントっすか！
　そう言っていただけるとありがたいっす！
　あの、この国の精霊は水辺にいる可能性が高いみたいっす！
　だから、北のクログリン河に連れて行ってほしいっす！」
こうしてサイシスを連れて行くことになった。