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ディータ「そんなところまでもう止まってるんデスかぁ。落ち着いて…それで、最後は平和が1番デスね。……うん、そう思えマス。」

ディータ「新しい知識デスかぁ。あ、そういえば冒険者も、色んな新しいことに出会えマスね。体験もまた本を読むのと同じように知識を溜めること…的な感じデスかね！
僕、本は読みませんが、この旅でそれを実感したような気がしマス」

ディータ「ポメロさんは第一線で戦ってマシたもんねー。帰ったらしばらくはお休みもらいマショうね！気が向いたら出版に関わる仕事、はじめてもいいかもしれマセんし。…ポメロ冒険譚とか書いちゃいマス？」

ポメロ・フォーリリーズ「私だって、様々な発見がありましたよ。
共にプラインカルドヘというお誘いに乗らなかったら、平須には関所が無い代わりに海を越えねばならない、という知識を得ませんでしたもの。
本当に、自らの目で見て、自ら訪れないと知り得ないことが、山ほど……」

ポメロ・フォーリリーズ「（達観している、と言われ）……そうですか？」

ポメロ・フォーリリーズ「否定はしませんが、この頂いた評価をどうも素直に受け止められないところがありまして。
……存じ上げているとは思いますが、私は斧を使い、全力の一撃を与えることが至上だと考え、それ以外の要素は極力無視しています。
ただ斧術の腕を高めるだけの単純な目的をしっかり見据えることが出来れば、直接繋がってはいない余計な部分に気を使う必要はない。
少なくとも、そうやって生きてきました」

ポメロ・フォーリリーズ「って、ああ、奥様……とんだ失礼をいたしました」

ポメロ・フォーリリーズ「……それよりも『さほど遠くない』『死に行く老兵』？
あ、貴方は、もしかしたら、私が天寿を全うするよりも遥かに早く、天へ昇ってしまうというわけですか……？」

ポメロ・フォーリリーズ「（そして『己はその時にはこの世に居らぬだろう』と聞くと、震える声を絞りながら、こう口にした）
……だからって、どうして貴方はこれからの自分に希望はない、ともとれることを口にするんですか」

ポメロ・フォーリリーズ「私が大成して幸せになったからって、私が海の魔物を、プラインカルド城を守る魔族を、魔界に蔓延る魔族を蹴散らしここまで来れたのは、大部分が貴方の的確な指示によるものです。
そんな戦友、いえ、敬意を表する方が悲観的になるのは、自信を失くすのは、もう見てられません」