女子相撲部 PT

ポメロ・フォーリリーズ「斧（幽鋼戦斧）を送りました。これを使って共にあの魔族を打ち砕きましょう……ふふふ」

メラノ＝ガスター「今この場で、力を借りる事が出来て、感謝している。
戦おう。そして、勝とう。」

アルノー「（照れ臭そうに頬を掻いた。）
何だかガスターは、師のようだな。……君との話から、色んなことを気付かされた。」

アルノー「僕にやれることを、精一杯やってみせるよ。
もしまた会うことがあれば、その時は胸を張って、成し遂げたことを話せるように。」

アルノー「（神妙な面持ちで、ガスターの指を見る。）
……すごく、残念なことに思うな。
君の手は確かに、戦いのためのものでもあるのだろうし、それに君の手は様々なものを生み出していたから。
戦士としても、職人としても、とても悔しいよ。」

アルノー「……でも、ガスターのことだから、それでもきっと戦い続けるんだろう？」

アルノー「ああ、そうだな。みんなで一緒に、奴を打ち倒そう。」

アルノー「あの暴れ方を見ると、停戦にも反抗するだろうしな……何とか抑え込まなくては。
それに、世話になった者も奴の凶刃に倒れたそうだから。そんなことが繰り返されるのは、もう御免だ。」

アルノー「ただ、そういうのを抜きにしても、ガスターと共闘する機会が持てたことは嬉しいよ。
君の指示の的確さは、やはり見事なものだな。勉強になる。」

メラノ＝ガスター「やはり、騒がしいのはこの辺りだ。
……行くぞ。」

メラノ＝ガスター「ああ、宜しく頼む。
御主の槍捌きは、既に知る所。
と為れば、疑う所も無い。
頼りとするぞ。」

メラノ＝ガスター「(指を立てる仕草を見て、くくくと笑う)
(が、少し考えたような表情に変わる)」

メラノ＝ガスター「魔族っぽい顔、か。
思えば人は見た目に左右されると聞く所では在るが、魔族も違いはないかもしれん。
形は違えど、心は変わらんものだ。(納得したように頷く)」

メラノ＝ガスター「時に御主ら、今度の戦いは終わったが何方へ行くのか？
戯れに聞いてみようと思った。」

メラノ＝ガスター「思い起こせば今の戦、御主には長らく世話になったものだ。
先の海戦に、プラインカルドの城。魔王城に、そして……今もまた。
(それだけ言うと、言葉を探すように淀む)」

メラノ＝ガスター「目的を見据え、他に気は使わん、か。
見据える先が近く、明瞭ならば、問に答えるのも早かろう。
在るべき在り方だろう。」

メラノ＝ガスター「……。
(振り絞られた声を受けて、言葉が出ずに、口をぱくぱくする)」

メラノ＝ガスター「己は、見ぬように、してきた。
近き、先を、だ。
遠くない先に、己は死ぬ。
其ればかりが見えていて、気付けば近くを、見ることを、忘れていた。」

メラノ＝ガスター「そして、望まぬように、してきた。
唯一つ、己の良く知る、「戦い」を除いては。
……己は、他に、望みを持って、好いのだろう、か？
近き先、何が出来る？」

メラノ＝ガスター「そうだな。
己は、己らは、成し遂げた。
為すべき事を、そして求められた結末を、だ。
アルノーが言うのならば、信じよう。
(そういうと、軽くにやりとする)」

メラノ＝ガスター「……ううむ。
少し気が入りすぎたな。これでは己らしく、ないか。
どうにも己は、何かに注意が行くと、他が疎かになりがちだ。
己の悪い癖、だな。
(何とも言えない、ばつが悪そうな顔になる)」

メラノ＝ガスター「いや、それも別に良い。
……己が言えたことかわからぬが、御主もまた、日頃気を張っているのだろう。
力を抜く時には抜かんと、何時か不覚を取ることにもなりかねん。
……それがわかっただけでも、此方にも得る物があった。礼には及ばん。
(また軽く、にっこりとした)」

メラノ＝ガスター「今この場で、力を借りる事が出来て、感謝している。
戦おう。そして、勝とう。」

メラノ＝ガスター「やはり、騒がしいのはこの辺りだ。
……行くぞ。」